納骨堂は東京でも選べる

葬儀が終わったあとの遺骨はお墓に納骨するのがふつうですが、最近では先祖代々のお墓がない家庭も多く見受けられます。こうした場合、新規で家族のお墓を購入することになりますが、特に東京都内であれば土地の使用料だけでもかなり高額となってしまいますし、その上に墓石を購入し、なおかつ指定の石材店などを通じて工事を施工してもらう費用もかかりますので、一般的な家庭であっても数百万円に近い出費となってしまいます。一億総中流といわれて余裕のあった社会情勢下であればともかく、現代のように余裕のない社会のなかでは、こうした過度の出費はできるだけ避けたいものです。こうしたことから最近は納骨堂を利用するケースも増えてきています。

納骨堂にはさまざまなメリットがありますが、ひとつには東京都内であっても比較的自由に選ぶことができ、しかも価格的に手頃であることが挙げられます。東京都内のように地価が高く新たな開発に適したスペースもそもそもないような場所では、省スペースで多くの遺骨を収容できる納骨堂は、寺院にとっても経営を助ける切り札となっています。そのため格安での利用に応じていることが多く、しかも永代供養つきの場合があるため、もちろん利用者にとってもかなりのメリットがあります。また東京都内であれば公共交通機関で自由に行き来することができますので、彼岸などの時期に参拝がしやすく、しかも天候を気にすることもありません。

特に外出がおっくうになる高齢者にとっては、便利な東京都内に納骨堂がある意義はきわめて大きいといえるでしょう。